イタロ・カルヴィーノは、20世紀のイタリアの作家のうちでもっとも有名といっていいくらい各国に翻訳されている作家であり、日本語でもほとんどの作品を読むことができます。 その作風は、作品ごとにさまざまで、初期の代表作『木のぼり男爵』は寓話風の物語…
あなたは「ミステリ」って一体どういう小説のことをいうと思いますか?のっけから唐突な質問で恐縮です。鯨統一郎の連作短編小説集「邪馬台国はどこですか?」に狂言回し役として登場する気鋭の歴史学者・早乙女静香なら、「それに答えるには上下二巻の本を…
言葉が生きてるのは知ってる? ぼくはこの言葉が、誰かに届くことを信じて書いている。だって、言葉は生き物なんだから。この十本の指先から生まれた、確かに命を持つ不思議な生き物たちが、今きみの心に働きかけているのが、ぼくには見えるんだ。そして同時…
男女平等が行きすぎて、 女も男もなんでも同じようにやらなければならない というようなことを言う人がときどきいて、それは少しおかしな話に思えます。女性と男性には、身体的にも、心理的にも大きな違いがあり、一般的に言って、女性が向く仕事や、男性が…
ネット上にはさまざまな炎上の種が転がっており、少しのきっかけで炎が上がります。うっかりすると水のつもりで油を注いでしまって、なにもしなければボヤですんだのに、手のつけようのない大火事になっちゃった、なんて話もいくらでもあります。この記事で…
同種療法とも呼ばれるホメオパシーは、現代科学ではその根拠が証明されていないため、疑似科学でしかないとの批判があります。けれども、どんな物質にもプラシーボ(偽薬)効果は当然ありますから、ホメオパシーのレメディ(糖衣錠)を服用して症状が改善する人…
みなさん、ホメオパシーという代替医療のことはご存知でしょうか。現代医療の抱えるさまざまな問題に疑問を感じる人たちの間で、人気が高まっている代替医療と呼ばれるものの一つです。実は、このホメオパシー、ネット上の科学重視派の人たちからは毛嫌いさ…
ツイッターで、 大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている という情報を目にしたぼくは、「これは怪しいぞ」と思いました。何が怪しいって、ぼくの好みは14歳のときになんか、絶対決まってませんから。確かに当時耳に入ってきた…
はてな匿名ダイアリーの ・人生何者にもなれなかった、けど という記事がとてもよい文章だったので、今回はそれにまつわる話です。 ナニモノくんの嘆きと悟りと可能性 世間の目と自分の目 - 何者にもなれないことを反芻する - fujiponさんの場合 主観的なニ…
ネット有名人のはあちゅうさんが、「手っ取り早くSNSで有名になりたかったら猫か犬を飼うとよいらしい」 (https://twitter.com/ha_chu/status/964297202070794240)とツイートしたことに対し、ペット遺棄の問題を重視する動物愛護派の人たちからの抗議が殺到…
人生には苦しい場面というものもつきもので、そういうときは少し頑張って「なんとかしなくちゃ」という気持ちが大切になりもします。でも、もしあなたが毎日のように 「なんとかしなくちゃ」 と思っているとしたら、それって結構しんどいですよね。それほど…
みなさん、おはこんばんわ、とし兵衛です。ネット芸能人のはあちゅう氏こと、伊藤春香氏をご存知でしょうか。彼女は電通勤務の経験があるセルフブランディングに長けた作家であり、ツイッターのフォロワー数は 17万8千人に達するというネット界の有名人です…
学問としての哲学は、いろいろと込み入っていて、気軽には近づきがたい雰囲気があります。でも、人生哲学みたいな使い方をするように、英語の philosophy は、人それぞれの「人生における考え方、生きる指針」くらいの意味だったりするんですよね。てなとこ…
前の記事、 ・「心のオッサン化を防ぐ最強の方法」それはずばり「若者をリスペクトする」ことでしょう! - *魂の次元* では、世のオッサンたちよ、若者をリスペクトして、良好な関係性を作り、いつまでも若々しくあろう! と、たいへん前向きの主張をした直…
この記事のタイトルを読んで、「なにっ、若者をリスペクトするだとっ!」と思ったあなた、この記事はあなたのために書かれたようなものなので、どうかもう少し読み進めてみてほしい。 ヒデヨシさんの OSSAN NO OWARI 計画(仮称)が泣けた 世のオッサンたちよ…
わっとさんがこちらの記事 ・小ネタ集。共通点は「プチ自慢」 - しいたげられたしいたけ で、英語の勉強の話をしていたのを読んで、今回はぼくも英語ネタでいってみます。 TOEIC 受けたことありますか? TOEIC の点が高ければ、ほんとうに英語が使えるのか?…
今日も極東の島国でお過ごしのみなさま、おはようさんです。ヤポネシア列島ではまだまだ寒さが続くところでしょうが、そろそろ春の香りを届けてくれる独活(うど)なども出回り始めたようで、四季それぞれに山の幸海の幸豊かな秋津の国を思い出しつつ、北イン…
giveus さんが「ある新卒 - いのちばっかりさ」という記事で、「みんなの結婚前の話が聞きたい」という意味のことを書いていましたので、今回は結婚と聞いて思い浮かぶあれこれをつれづれに書いてみようと思います。 「結婚のことはどう考えてるの?」と女友…
日本で寒い冬をお過ごしの皆さん、おはようさんです。こちら、北インドの聖地ハリドワルは、もうだいぶ寒さもゆるんできていたのですが、今日は天気が悪く、ちょっと寒めの一日となりそうです。そこで今日は、熱に満ちたしばらく昔の日を思い起こし、二年前…
この記事の内容のいい加減な要約: 「ブログに文章を書く」ことをはじめとするすべての表現は、貨幣との交換が可能となった時点で、私小説的な「恥をひさぐ」行為となりかねない。 恥をひさいで悪い理由もないが、貨幣との交換を前提としながら「恥をひさがな…
ソウル・フラワー・ユニオンの「満月の夕(ゆうべ)」は、ぼくにとって思い出深い歌です。神戸の震災をモチーフに、やるせない思いを力強く歌い上げるその歌を、ぼくは友だちの弾き語りで知りました。 星が降る 満月が笑う 焼け跡を包むようにおどす風解き放て…
この記事のひと言まとめ: ぼくたちの人生は「矛盾した欲求」という名のダブルマインドに満ちている。 この不可思議な人生を楽しく乗り切るために、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏み込むという曲芸を身につけるのも一興である。 * * *みなさん、おはこん…
ヴェオリア社の全国自治体の水道事業受託の状況を示す表です。 こんなに請け負っているとは驚きました。窪田和夫さまの画像をお借りして、見やすいように編集の上、掲載しております。 (スマホで編集したため、一部画像が切れて見づらくなってしまい申しわけ…
インドのハリドワルという聖地に来ています。 たくさんの人が巡礼に訪れる有名な街ですが、外国の人はほとんどいません。ガンジス川沿いの巡礼宿に泊まっており、毎夕七、八人のお坊さんが、ガンガーの神に祈りを捧げるのに立ち会うと心もすがすがしくなり、…
みなさん、こんにちわ。今日は、カメキチさんのこちらの記事、 ・2017.12.13 業 - kame710のブログ を読んで、「業」というものについて考えたことを書きます。 重さの違いはあっても、「業」は誰もが背負うもの、かな。 カルマを落とす人生哲学としての仏教…
ネット上のみなさま、宇宙の果てよりこんにちわ。この記事は、散漫な散歩道とでもいうべき、なんとなくの目印だけを頼りに、言葉のそぞろ歩きをつづったものです。お時間のある方は、お付き合いください。 ある大学生の日常、そして、出発点は早稲田。 動物…
meduium.com で知り合った「鰯」さんのこの記事、 ・明治150年? – 岩下 啓亮 – Medium ちょっと興味深く思ったので、今回はその話。
wired.jp にこんな記事が出ていたました。 ・悲鳴にゾッとするのは「甲高いから」ではなかった──米研究結果で判明した「絶叫のメカニズム」|WIRED.jpここで取り上げられている研究は二年前のもので、どうして今これを記事にしたのか不思議なのですが、ちょ…
ネット通販の覇者アマゾンに「欲しいものリスト」というのがあるのは知っていたのですが、自分では使ったことがありませんでした。自分の「欲しいものリスト」を公開しても、誰も何も送ってくれない気がしたし、自分から誰かに何かを贈るような、社交性のあ…
しばらく前の medium.com にこういう記事が載っていました。 ・The Myth of Independent Thought – The Polymath Project – Medium直訳すると「独立思考の神話」というような意味ですが、「他の人に一切頼らないで考えることはできないよね」みたいな話です…